2016年8月20日土曜日

強弱のない演奏はつまらない

ブルグミュラー18の練習曲の「空気の精」の動画がYouTubeに一杯上がっていますが、何かおかしい。

色々聞き比べてみるうちに分かったのですが、強弱がちゃんとついてる演奏と、そうでない演奏があるんですね。
大抵の演奏はあまりついてない。ちゃんとついてると思える演奏は五つくらいでした。
意外とピアノの先生らしき人でも、イマイチついてなかったりします。

強弱がついてる演奏だと、ぐっと立体的に聞こえていい感じ。そうでない演奏は頑張って弾いているだけになんかもったいない。

特に、この曲は強弱の振り幅が pp から ff までと大きいのですが、そういう風に弾いている演奏が少ないんです。f は出てても p がイマイチ出てない演奏がわんさか。

特に pp がない。どこを探してもない。

この方とか(空気の精は1分51秒から)、



この男の子とか(3分20秒から)は、とても良い感じなんですが、



それでも pp って感じがしない。p と pp の差が感じられません。

曲は違いますが例えばこの演奏、 pp が良い感じ。



このスカルラッティの曲の楽譜を持ってないので本当に pp なのかどうか分からないのですが(実は ppp だったりして)、ともかくこんな感じで空気の精の pp を弾きたいわけです。

まあホロヴィッツ並みの pp は一生かかっても出せないかもしれませんが、理想は高い方が良いという事で。

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(たったこれだけの文章を書くのに1時間以上かかりました。書き直しまくり。文章を書く力が落ちてますね…)

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スカルラッティの楽譜はカークパトリック版をIMSLPで入手できましたが、見事なくらい何にも記号がありませんでした。およよ。
ホロヴィッツの演奏はロンゴ版を元にしているそうで、こちらには強弱記号が書かれているとのことです。
春秋社版はロンゴ版を元にしているそうなので、こちらを見れば何か分かるかも。
(2016.8.22付記)

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