実は長年のヨウジヤマモト信者であります。
そりゃ、購買額や受注会出席率ではずっと凄い人がうじゃうじゃいることは知っています。
しかし、男でありながら「装苑」で山本耀司特集が組まれたときは必ず買っていたほどのマニアは極く限られているのではないかと思います。
(いや、必ずでもないかな、毎号「装苑」をチェックしていた訳でもないので。)
そして、山本耀司のCD(本人が歌手として活動しているもの)を2枚所持し、ライブには1回行ったことがあり、パリコレ用にマイケル・ナイマンが書き下ろしたCDすら所持している。
もちろん「都市とモードのビデオノート」は映画館で見ましたし、レーザーディスクでも持ってました。
ここまでくればかなりのヲタを自負していいのではないのかと思います。
だがしかし、私がヨウジを着ると冴えない人になっちゃうんですねえ。
所謂「脱ヲタ」というやつです。
本当に普通の、おとなしいデザインの服を選んで買うんですが、サイズ感とか色彩感とかだったり、靴とか髪とかの服以外の要素が、なんかこう、「工学部ファッション」なんですよねえ。
以前、このブログで大掛かりに断捨離を行ったことを書いたと思いますが、そのときに買いためたヨウジの服を思い切って捨てました。
市指定のゴミ袋(大)で5袋くらいありました。
服を沢山持ち過ぎて、選ぶのが心労になってたんです。
それと、やはりどれもサイズが大きいんですよね。
また、ヨウジの服は鞄を選びます。というより、デザイン的に合う鞄がないんです。一番いいのは手ぶら。でもそれだと楽譜の扱いに困りますし、本屋でちょっと買い物してもやはり困ります。
マフラーとか帽子とか極シンプルなライダーズジャケットとかは残しました。これらはずっと頻繁に使っていましたから。
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それ以来ヨウジには店にも近づかないようにしていたのですが、今日、阪急メンズ館に行ったら、なんと1階の出口付近に期間限定ショップができていまして。
ヨウジのレディースの服には、ほっそりと長い、シンプルなコートやドレスが昔から何度も登場しており、「ああいう感じの服をメンズでも出して欲しいのになあ」とず~っと思ってましたが、
まさに思っていたとおりのシンプルでほっそりと長いコートが真っ先に視界に入ってきました。
それでもって、試着してみたらこれがまさにピッタリ!
(…まあ、断捨離した頃よりも太ったというのもあるかもしれません)
そんなわけで、躁スイッチのことなどすっぱり忘れて、さっくり買ってきました。
今までのように大切に扱うのではなく、デニムのようにガンガン着て、自分の体に馴染ませるつもりです。そのためのウールギャバジンなので。
というわけで、今、既に着ています。鏡を見る限り、なんとなく辛気臭い顔をしたシューベルトのようです。でもそういうのも好きだなあ。
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ところで、タイトルのトムフォードのことですが、今日も試着を繰り返して考え、やはりこれはヨウジと対極にある服ではないかと思い至りました。
そんなわけで、このブログをトムフォードで検索してやってくる方が非常に多いので恐縮なのですが、当分、トムフォードを買うことはないと思います。
さようならトムまた会う日まで…
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店員に昔話をするのに夢中になって、ポイントカードを出すのを忘れました。ああ~ズボンも一緒に買ったので結構な額になったのにもったいない。
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調べてみると、今日買ったのはヨウジヤマモトの中でも「レギュレーション ヨウジヤマモト メン」という新ラインで、お値段もデザインもシンプルなのが特徴、だそうです。
昔、ワイズフォーメン レッドレーベルという似たようなコンセプトの廉価ラインがありましたが数年で消えました。
どうもこのブランド、サブブランドの展開が下手なのが伝統芸のようで、この新ラインも数年で消えることを想定して、欲しいものはすぐ買うようにしておいたほうがいいかもしれません。
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