あのね、
アットリーニでググると、このブログのこの記事が一ページに出てくるんですが、
これがヒジョーに恥ずかしい。
というのは、結局トム・フォードのオーダーはしないまま、
トム・フォードのスーツは二着とも売り払ってしまい、
その折に、もう高額の服は二度と買うまいと決心し、
なのに、先日アットリーニのスーツを新たに一着買ってしまったからなのです。
あああ、なんという煩悩にまみれた男なのかおまえは(←自問自答)。
トム・フォードのスーツを手放した原因は「皺を取ろうとスチームアイロンをあてたら、生地が波打って取れなくなったから」につきます。
生地があまりにも上等すぎ、あまりにも繊細すぎたためだと思いますが、頑固な皺を取ろうとガンガンスチームを何度もあてている内に、あてた箇所がビロンと伸びてしまったのです。
これでは先が思いやられる…と思うとげんなりしてしまって。
クリーニング屋に出せばいいのでは、とも思い、買った店でクリーニング屋を紹介してもらいましたが、会員制という敷居の高さに「一体幾らかかるんだろう?」とおののいてしまい、ついに一度も連絡を取りませんでした。
まあそんなこんなで服関係の煩悩とはしばらく無縁でいたのですが、
ある日、N...の店先を通りかかると、素晴らしくカッチョいいジャケットがトルソーにかかっていたのでした。
見た瞬間「これはアットリーニに違いない」と思い、煩悩を振り払うために足早に通り過ぎたのですが、50mも歩かないうちに逆戻りしていたのでした。
そして店に入り、店頭に飾られていたジャケットがアットリーニであることを確認し、自分のサイズのジャケットを試着させてもらい、あああでも高いしウールxシルクxカシミヤでは弱そうだしダブルブレストは着づらいしなあ、と考えていた矢先、
eBayで自分のサイズのスーツを見つけたのでした。
ウール100%、チャコールグレー、無地、梳毛、シングルブレスト、新品。
しかも大バーゲン価格。
手持ちのアットリーニ(売るかどうか散々迷って売らなかった一品)を着てシゲシゲと鏡を眺めた挙句、結局ポチってしまったのでした。
ごめんねN... そのうちまた何か買うから。
ポチってから十日、めでたく到着して早速着てみます。
おおお、ものすごくピッタリ。良かった良かった。
ってなわけで、昨日、修理屋さんに袖のボタン付けとパンツの裾直しに出してきました。
袖を本切羽、額縁仕上げ、ボタンホールを手縫い、でお願いしたため、出来上がりは半月後になるとか。
実は生地がスーパー130とかで、トム・フォードに負けず劣らず繊細っぽい感じなのですが…まあ皺になってから考えるとしよう(←現実逃避)。
それにしてもどうして服のことを考えると気分が高揚するのでしょうか。
洗濯に対しても気分が高揚すればいいのにねえ、全く。
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