昨日5月11日に、ヤマハの新コンサートグランドピアノ、CFXが発表されました。
現行のコンサートグランド、CFIIISと何が変わったのか能書きを見てみましたが、突っ込みどころ満載です。
「より力強い音を響かせるために、支柱・奥框の寸法をアップし、製造工程も見直しました。」
←力強い音のために支柱の寸法アップが必要と分かってたなら、なぜ今までやってなかったのか?分かってなかったとしたら、なぜそんな単純なことが今まで分かってなかったのか?
「豊かな響きと音の広がりを持たせるため、響板の湾曲に沿った響棒を貼り込み、自由な振動を可能にしました。さらに響板の素材には厳選されたヨーロッパスプルースを採用し、伸びのある上品な音質を実現しています。」
←今まで響棒は適当に削ってたのか?CFIIISの響板は何を使っていたのか?
「ハンマーは、厳選された素材を使用し十分な時間と手間をかけて形成。本体が最も響くように、ハンマーメイキングを細部にまでこだわり、弾力感を持たせた専用設計です。」
←今までのハンマーの素材は厳選されてなかったのか?十分な時間も手間もかけてなかったのか?
「採用したミュージックワイヤーは、明るく輝きのある音色が特長で、本体とのバランスを考慮しています。また、低音の巻線は熟練職人による手巻き仕様で、弦が自由に振動し、豊かな音の伸びを実現しています。」
←CFIIISも明るいと思うが、更に明るくなってしまうのか?それではギラギラなのではないか?低音の巻線は今まで機械巻きだったのか?
などなど。
まあピアノは専ら弾くだけの人が響棒の削り方を知ってもしようがないんですが、とはいえ、もうちょっと書き方があろうもんではないかと思います。
仕様的には何が顕著な違いなのか今ひとつ分かりかねるのですが、値段は非常にわかりやすく変わりました。
なんと1995万円。現行のCFIIISの1417万5000円から500万円以上という大幅値上げです。
スタインウェイのフルコンサートグランド・D-274と全く同一価格でぶつけてきたことに、ヤマハの自信や野心、あるいは気合、または「ここらで一つハッタリかましてやるぜ」な下心を感じます。
また、CFXと同時に、CF6とCF4が発表されました。
CF6 奥行き212cm 1302万円
CF4 奥行き191cm 1144万5000円
スタインウェイだと、 B-211が1186万5000円、A-188が1039万5000円。
ベーゼンドルファーだと、214が1249万5000円、185が1050万円。
なので、ヤマハは飛び抜けて高いです。
いやー、ここまで来るとヤマハは気が狂ってるとしか思えないんですが、これは何か勝算があるんでしょうか?
ロウソクは消える寸前に最も明るく輝くと言われたりしますが、そんなことはないですよね?
ヤマハがベーゼンドルファーを買収したことで、ベーゼンドルファーからヤマハ流コストダウンモデルが出るんじゃないかと思ってたのですが、逆にヤマハからハイエンドモデルが出たのはビックリです。
どんな音がするのか楽しみですが、ヤマハのサイトを見る限り、まだどこの店も新CFシリーズを置いていないようです。
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2 件のコメント:
私は年内にこのCFシリーズが1台も売れない事を予言します。
早々にカタログ落ちしそうですね。
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