2009年10月4日日曜日

トム・フォードのオーダー会に行く

遂にやって来ました十月三日、トム・フォードのオーダー会です。
もう朝からそわそわしてしまいまして、今日の日の為に取っておいた、もう何度となく書いている件のウルトラ高価なスーツを着込み、予約の時間よりも30分も前に着きました。

店の中で待って良いという店員の言葉に甘え、中に入ると、白い給仕の服を着た男登場。
本当に給仕でした。
飲み物はヴィンテージ・シャンパンとコーヒー、紅茶、他色々あるが何にするかと聞かれ、迷わずシャンパンを選択。
椅子に腰掛けて待っていると、ボランジェのグランダネ1999というのが注がれて、ちょっぴり目眩。
これって確か、カジノ・ロワイヤルで、ジェームズ・ボンドがキャビアと一緒に注文していた奴じゃなかったっけ。値段を調べたら、興味本位で買える代物ではなかったので諦めたような記憶が。
一緒にカナッペも出てきました。無駄にオシャレで恐ろしくちっちゃいのが。
こういうのが一切合財スーツの値段に含まれてるんだろうなあと思うと、途端に胃の調子がおかしくなりそうに。
シャンパンをお代わりしてその場を凌ぎました。

さて、時間になって、イタリア人二人と通訳一人が登場。
イタリア人二人は、長身・ガッチリ・ハンサムで、チェックのスーツ、チェックのシャツ、無地のニットタイという、お洒落過剰な服装を見事に着こなしてます。
モデルかと思ったら、採寸担当とメモ担当でした。
恐るべしイタリア人。

ここでちょっと説明。
トム・フォードのスーツは、ウィンザー・リージェンシー・スペンサー・バッキンガムの四つの型があり、それぞれ肩幅やウエスト周りの絞りなどがちょっとずつ違います。
最初に買ったスーツはリージェンシーモデルで、次に買ったのはバッキンガム。お気に入りはもちろんバッキンガムですが、今回の採寸では、ウィンザーとリージェンシーのどちらかしか選べないとのこと。
で、リージェンシーを選択。

用意された服からサイズが合うのを着て採寸。背中にちょっと皺が寄ってるのと、ウエストをもう少し絞って欲しいというこちらのリクエストに応えて、ピンを打って補正、また採寸。
袖丈が長いので、ピンを打って、また採寸。
パンツの内股に皺が寄ってるとの事で、また採寸(これはピンを打ってたかどうか忘れました)。
肩と胸はバッチリ合ってて補正の必要なし、とのことで、ここはスルー。

他には何もお願いしたいことはなかったので、これで採寸終了。
採寸だけでもいいですから、オーダーしなくていいですから、という約束だったのですが、きっとそんな事はないんだろうなあ、と思ってたのに、本当にこれで終了。後は生地見本を見ながら店員と雑談。
ここでまた飲み物のオーダーを取りに来ましたが、又シャンパンというのは気が引けたのでコーヒーを選択。
美味しいコーヒーでした。

気になる値段ですが、ハンドメイドで49万から、ハンドじゃなかったら42万から、と言ってたような気がします。あれ?もうちょっと高かったかな?
オーダーはきっと100万超えるんだろうなあ、と思ってたので拍子抜け。
(どちらにしても金はないので買えませんが)
注文してから出来上がるまでは大体三ヶ月くらい。

生地見本は恐ろしく分厚く、グレンチェックだけでも何種類もあるので、これはトム・フォード側から発注して特別に織らせているのかと聞くと、いや、そういうことはしていないとの事でした。
なんかね、凄く突飛なチェック柄とかあるんですけど。あれが普通に売ってるとか、予想外。

今回採寸したデータを元に、以前買ったリージェンシーモデルのスーツを修理することも出来るそうです。これは嬉しいニュース。
店を出たら、丁度予約した一時間が経ってました。

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