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2014年4月13日日曜日

過乾燥

昨日、我がシュタイングレーバー195(長い名前だなあ)に、弾いた鍵盤が戻らないという不具合が出現しました。

具合が悪いのは二つのキーで、それも弾けば必ず出るというものではなく、何かの拍子にポロッと出るという、極めて再現性の悪い不具合であります。

これはどうしたもんかなあ、と思いつつふと壁を見ると、湿度計が30%以下を指しているではありませんか。
慌てて濡れタオルと扇風機という原始的加湿装置により40%以上まで上げましたら、なぜか不具合が出なくなりました。

この不具合は過湿で出るという話を聞いたことがありますが、過乾燥で出るというのは聞いたことがない。ないけれども治ったならこれでいいや。

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2014年1月18日土曜日

ピアノ録音の高音質化にトライ

私はオーディオに凝ってます。凝っているほうです。
だからというわけではありませんが、録音も興味があって、自分のピアノを録音する時は、ちゃんとマイクを二本、マイクスタンドに付けて立ててます。ちなみにマイクは今ので三代目になります。みな安物ばかりですが、毎回あーでもないこーでもないと言いながら選んでます。

録音自身はPCで行うのですが、高音質を狙いたい場合、たいていはマイクの出力はマイクプリアンプというのを経由してPCに入力します。
このマイクプリアンプにもそこそこ金をかけて、RMEというメーカーのFireface400というのを使っています。

が、しかし、YouTubeは動画付でないとアップできないという壁がありました。それでビデオカメラで動画を撮って、音声はビデオカメラの外部入力端子にマイクプリ経由でマイクを繋いでいたのですが、それが悪いのか、それともビデオカメラ付属の、動画を簡単にYouTubeにアップするツールがヘボなのか、音が悪かった。これがうちのピアノの音です、とはちょっと言いにくい嫌な感じのする音でした。

(音量大きめです)

(音量小さめです)

そこで一大決心をして、というより今日は3時半に目が覚めてしまったので、それから夜までかかってあれこれやって、なんとか思い通りのことができるようになりました。
それでやっと出来上がったのがこちら。

(音量大き目です)


演奏のほうは…まあなんか酷いことになっていますが、とりあえずピアノ自身の音の美しさに注目していただきたいです。そして、久しぶりに聞いた以前の録音は(バッハは記憶に残っていたほどには悪くはありませんでしたが)ちょっとこれはいただけないという残念な音でした。

弾いている人間からすると、こんなに響きの美しい音が出ているのかと驚きます。鍵盤の前ではもっと無表情な感じを受けます。客でなければ絶対に聴けない音です。

自分でもいい音で聴きたければ、自身でこまめにマイクセッティングして録音するしかないようですね。
それにしてもいい音です。

元々は知人が持っていたヤマハS400Bが良い音だったので、ヤマハのS4Bを買うぞ!と思ってました。ディアパソンDR300がいいなあと思って梅田のカワイに取り寄せてもらって指弾したこともありました。ベヒシュタインには本当に夢中になって何台か弾きました。カワイSK-2はやはりいいなあと思ったりしましたし(でもSK-5のほうが更に良かった)、ブリュートナーmodel6は指弾もして見積もりまで出してもらい、ほとんど買うところまでいきました。あと、もちろん、スタインウェイ、ベーゼンドルファー、それからグロトリアン、ザイラー、ザウター、ファツィオリなど…。

しかし、こうしてマイクで通して聴く、このシュタイングレーバーというピアノは本当にどのピアノとも違う、独特の美しさ、というような言葉では言い表せない、強固な世界観みたいなものがありますね。
本当に不思議です、こんなにばらつきがあるというのは。

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2010年7月7日水曜日

除湿に気をつけてたら30%になってました

ピアノをサボりにさぼっておりまして、
久しぶりにピアノにさっき触ったのでした。
でもなんか音がおかしい。

何気なく湿度計を見たら、
なんとなんと、30%ジャストになっているではありませんか。
50%の見間違えではないかと、何度も目をこすりましたが、確かに30%。
エアコンをずっと除湿モードで動かしてたからかなあ?

エアコンを除湿モードから冷房モードに切り替え、
バスタオルを濡らして絞り、部屋で干してみました。

ただいま50%。
こころなしか、音もマトモになってきたようです。

というところで思い出したのですが、
去年調律してもらってから1年過ぎてしまったではありませんか。
「半年に一度調律するぜ」とか、ここに書いていたクセに、
きれいさっぱり忘れてましたです。

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2010年5月13日木曜日

ヤマハの最高級グランドピアノシリーズ登場

昨日5月11日に、ヤマハの新コンサートグランドピアノ、CFXが発表されました。

現行のコンサートグランド、CFIIISと何が変わったのか能書きを見てみましたが、突っ込みどころ満載です。

「より力強い音を響かせるために、支柱・奥框の寸法をアップし、製造工程も見直しました。」

←力強い音のために支柱の寸法アップが必要と分かってたなら、なぜ今までやってなかったのか?分かってなかったとしたら、なぜそんな単純なことが今まで分かってなかったのか?

「豊かな響きと音の広がりを持たせるため、響板の湾曲に沿った響棒を貼り込み、自由な振動を可能にしました。さらに響板の素材には厳選されたヨーロッパスプルースを採用し、伸びのある上品な音質を実現しています。」

←今まで響棒は適当に削ってたのか?CFIIISの響板は何を使っていたのか?

「ハンマーは、厳選された素材を使用し十分な時間と手間をかけて形成。本体が最も響くように、ハンマーメイキングを細部にまでこだわり、弾力感を持たせた専用設計です。」

←今までのハンマーの素材は厳選されてなかったのか?十分な時間も手間もかけてなかったのか?

「採用したミュージックワイヤーは、明るく輝きのある音色が特長で、本体とのバランスを考慮しています。また、低音の巻線は熟練職人による手巻き仕様で、弦が自由に振動し、豊かな音の伸びを実現しています。」

←CFIIISも明るいと思うが、更に明るくなってしまうのか?それではギラギラなのではないか?低音の巻線は今まで機械巻きだったのか?

などなど。
まあピアノは専ら弾くだけの人が響棒の削り方を知ってもしようがないんですが、とはいえ、もうちょっと書き方があろうもんではないかと思います。

仕様的には何が顕著な違いなのか今ひとつ分かりかねるのですが、値段は非常にわかりやすく変わりました。
なんと1995万円。現行のCFIIISの1417万5000円から500万円以上という大幅値上げです。

スタインウェイのフルコンサートグランド・D-274と全く同一価格でぶつけてきたことに、ヤマハの自信や野心、あるいは気合、または「ここらで一つハッタリかましてやるぜ」な下心を感じます。

また、CFXと同時に、CF6とCF4が発表されました。

CF6  奥行き212cm  1302万円
CF4  奥行き191cm  1144万5000円

スタインウェイだと、 B-211が1186万5000円、A-188が1039万5000円。
ベーゼンドルファーだと、214が1249万5000円、185が1050万円。

なので、ヤマハは飛び抜けて高いです。

いやー、ここまで来るとヤマハは気が狂ってるとしか思えないんですが、これは何か勝算があるんでしょうか?
ロウソクは消える寸前に最も明るく輝くと言われたりしますが、そんなことはないですよね?

ヤマハがベーゼンドルファーを買収したことで、ベーゼンドルファーからヤマハ流コストダウンモデルが出るんじゃないかと思ってたのですが、逆にヤマハからハイエンドモデルが出たのはビックリです。

どんな音がするのか楽しみですが、ヤマハのサイトを見る限り、まだどこの店も新CFシリーズを置いていないようです。

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2010年4月3日土曜日

大音大の音楽博物館に行ってきます

紫游さんの大音大の音楽博物館へ行く人募集中♪
に参加してきます。
時は、今日の14時から、ってあと40分もないがな。今頃告知してどないすんねん

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2010年3月18日木曜日

リンク集にピアノメーカーのサイトを追加したら23もありました

ブラウザにブックマークしてあるピアノメーカーを、ブログのリンク集に足しました。
あと思い出したのも追加していったら、メーカー数がなんと国内外合わせて23!
現物に触れたことのないメーカーが多いので、ここにあげたメーカー品が音がいいかどうかは分かりません。
っていうか、そもそも輸入代理店があるのかどうか分からないメーカー多し。
フォイリッヒ、イバッハあたりは現物を弾いてみたいです。
あ、ボルガートの足鍵盤も試してみたい。

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2009年8月11日火曜日

ピアノの鍵

部屋を整理していたら、ピアノの鍵が出てきました。
前のヤマハのピアノについてきた鍵です。

なんか何の溝もない、ただの四角い刃が付いているだけの鍵なので、
試しにシュタイングレーバー195に使ってみました。

鍵穴に挿して、回してみます。
ちょっと力を込めて回したら、100年分?の埃を僅かに立てながら金具が飛び出してきました。

試しに大屋根を閉じて鍵をかけたら、ちゃんとかかりました。
あれ、ピアノの鍵って、ひょっとしてみんな一緒?
鍵がちゃんと動いたのにもびっくりしました。

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2009年5月27日水曜日

カーボンファイバーの響板


左の写真はシュタイングレーバーのサイトから無断拝借してきたもので、カーボンファイバー製の響板を使ったピアノです。解説のPDFファイルを読むと、この響板は、リチャード・デーンというイギリス人が開発したものだそうです。

で、このデーンさんはまた別の発明もしていて、それが下の写真です。







何かローラーのような物の下を弦が通ってますよね。
このローラーは、下にくっついている棒を介して響板に繋がってます。
普通は、この棒に2本のピンを打ち、そのピンに弦をひっかけることで弦の振動を響板に伝えるんですが、デーンさんによると、このローラーに交換すると倍音が豊富になり、音の減衰時間がより長くなるんだそうです。それを測定したのがこちら
音のサンプルはこちら(音が出るので注意)。ベーゼンドルファー・インペリアルとシュタイングレーバーE-272(フルコン)をこのローラーに交換したの、してないの、スタインウェイDの新しいのと古いの、合計6種類のピアノのサンプルが並んでますが、どれがどれかは明かされてません。うは、こっそり正解教えてくれないかなあ。
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2009年5月7日木曜日

パリ左岸のピアノ工房

「パリ左岸のピアノ工房」は、ピアノ関係の話題を求めてネット上をうろうろしていた時に名前を知った本です。買ってすぐに夢中になり、しばらくは中毒のように読みふけりました。
とにかくこの本は麻薬です。取り付かれたようにピアノ、それもグランドピアノが欲しくなるんです。はっきり言って危ないです。危険です。だからすぐに買って読みましょう。
そして煩悶しましょう(←ひどい)。

2009年5月5日火曜日

過去に出会った電子ピアノたち

電子ピアノを最初に買ったのは大学生の時、下宿を始めて暇で暇でしようがなかった頃でした。メーカーや型番は忘れちゃったなあ。88鍵なかったので、バッハなら良かろうと「小プレリュードと小フーガ」を買ってきたら、全然曲にならなくて、一ヶ月経たない内に挫折した記憶があります。これは下宿を引き払って会社の寮に入る際に姉に引き取ってもらいました。買った時も引き取ってもらった時も電車で持ち運んだのでとにかく重くて大変だった!

就職して数年たち、やっぱりピアノを弾きたいなあと思っていた矢先に、マンションの郵便受けにピアノ教室のチラシが入っていたのがきっかけで習いに行くことに。
最初のレッスンでは「紙鍵盤で練習します!」なんてピアノの先生に言ってたのですが、休日に通りがかった楽器店で電子ピアノを衝動買い。何にも考えずに買って、すぐに持って帰りたかったので、タクシーに無理やり積んで帰りました。ビルの2Fにある楽器店からタクシーの走る道路まで歩いていくのがとてつもなく辛かったです。しかし、おかげで紙鍵盤のお世話にはならずに済みました。
このとき買った電子ピアノはヤマハのP-80。マンション住まいで、他人には自分のヘタクソピアノを聞かれたくないのでヘッドホン使用は絶対条件でした。そんなわけでスピーカーを内蔵しないこのモデルは自分の求める仕様にぴったりでした。

しかしP-80は楽器店がオマケしてくれたX字型脚がヤワで、タッチもなんだかやたらにグニョッとしているのが気に入らず、1年ほどでカワイのMP9000に買い換えました。これもスピーカーがないのが決め手。無駄な物が付いてないのが良かったんです。

MP9000は頑丈な脚が附属していて、タッチもグランドピアノのアクションを模倣した機構を持っているだけあり、P-80とは雲泥の差でした。
ただ、お稽古用途に作られてないので、録音機能とメトロノーム機能がないのが不満でした。メトロノームを買ってもヘッドホンをしていると聴こえないしね。これは3年ほど使いました。

MP9000で一番困るのは、ペダルが固定されていないことでした。重石を載せて動かないようにしていたんですが、やっぱり気に入らない。そんなわけでカワイのPW7に買い換えました。

PW7はスピーカーが付いているのが気に入らなかったのですが(←しつこい)、メトロノーム機能も録音機能もついてるし、ペダルも動かないしで、全く不満はなかったのです。
しかし、PW7は一年と持ちませんでした。

2009年5月4日月曜日

Steingraeberってどう読むの?

Steingraeberは、しゅたいんぐれーばーと読みます。ピアノメーカーの名前であり、創業者の名前でもあります。代々創業家によって経営されていて、現在は、五代目のウド・シュミット・シュタイングレーバーさんが経営しています。

ドイツ・バイロイトに工場があります。完全手作りの少量生産にこだわっていて、2008年実績で250台しか作ってないという徹底ぶりです。年に250台ですから、月産20台ちょっとというわけです。

一ヶ月の工場稼働日は、土日祝を抜くと20日前後ですから、一日に一台作れるか作れないか、そんな超スローなスピードで作ってます。1852年に作られたシリアルナンバー1番から数えて、2000年でやっと4万3千番を超えるという少なさです。

これがどんなに少ないかというと、1853年創業のスタインウェイが、同じ2000年ではシリアルナンバー55万4千番を超えてます。実にシュタイングレーバーの12倍以上です。

スタインウェイだって決してどこにでもあるというわけじゃないですよね。それが大量生産の大メーカーに見えてしまうくらい、シュタイングレーバーはちっちゃな会社なんです。

だから地元ドイツでも滅多にお目にかかれないピアノらしいです。