2024年8月19日月曜日

盛り沢山の夏休みの成果

今日で夏休みは終わりですが、この夏休みは盛り沢山の収穫がありました。

まず、今やっているブラームス間奏曲Op.118-2がゆっくりながら最後まで間違えずに弾けるようになりました。次のレッスンまでに最後まで弾けるようになるというのがこの夏休みの一つの目標だったので、無事達成することができました。

また、自分の指が今何の音を弾いているのか分かっておらず、大体この辺だろうと見当を付けて適当に弾いていることを自覚しました。前の前の先生に指摘されたことなんですが、今更ながら痛感しました。

これは「弾いている音をドレミで歌いながら弾く」ことで解決できました。この方法も前の前の先生に教えて貰ったことです。

先生曰く「歌えない曲は弾けない。弾く時は常に歌う」とのことで「じゃあ幻想即興曲みたいな速い曲も歌ってるんですか?」と聞いたら「頭の中で歌ってます」とのことでした。

それを思い出して、とりあえずメロディーを声に出してドレミで歌ってみたのですが、これが結構間違いだらけなんですよね。こういう箇所にミスタッチが多発するような気がします。

なぜ音名がすり替わってしまうのか分かりませんが、正しい音名で歌うと不思議なことにミスが減ります。

ドレミで歌いながらの片手練習も沢山やりました。最初にピアノを弾かずに楽譜を見ながら歌ってフレーズを把握し、それから歌いながら弾くと、歌わずに練習するよりも手早く成果が上がる気がします。またバスをドレミで歌いながら右手を弾いたり、右手のメロディーを歌いながら左手を弾くこともやりました。これはインベンションやシンフォニアを練習する時に学んだ方法ですが、めちゃくちゃ効きました。まあこの曲も内声の仕掛けが山ほどある多声音楽ですしね。

この曲は今一つよく分からんところがあるなーとずっとモヤモヤしていたのですが、メロディーをドレミで歌ってみたことと、バスをドレミで歌ってみたことで分かってきた気がします。それと、どこにどんな内声が隠れているか考えながら楽譜を読み直すことも役に立ちました。

歌ってみて気づいたのですが、この曲はバスが物凄くカッコイイです。これに気付けたのもまた大きな収穫でした。試しにバスの動きがよく分かるようにバスの音だけめちゃくちゃ大きな音にして両手で弾いてみると、なんかオルガン曲を聴いているような、音楽が立体的に聴こえてくるような気がします。

(この箇所、最初はバッハのオルガン曲と書いたのですが、思い浮かんだのはサン=サーンスの幻想曲第1番変ホ長調でした。バスがカッコイイです。曲全体も颯爽としてカッコイイです。)

また、ちょっとアナリーゼみたいなこともしてみました。

1ページ目になんだか訳の分からない和音が二つあります。同じメロディーの繰り返しなのに、同じ音に違う和音があてがわれているのです。何故違うんだろうとずっと思っていたのですが、面倒だったのでずっと調べてませんでした。

ようやく重い腰を上げて調べてみたら、最初の訳の分からん和音は属七で、次の訳の分からん和音は減七であることが分かりました。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ではないですが、よく分からないものに名前が付くと何となく分かったような気がして嬉しいです。

という訳で充実した夏休みでした。

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