2025年4月29日火曜日

亡き王女のためのパヴァーヌ始めました

 発表会が終わって迎えた前回のレッスンでは、次の曲を何にするか先生と話し合いました。

候補に挙げたのは

インベンションを1番からやり直す

スカルラッティ ソナタK.380 L.23(新曲)

シューベルト ソナタOp.120第2楽章(発表会で弾いたことがある)

モーツァルト 幻想曲K.397(発表会で弾いたことがある)

ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ(新曲)

の五つです。なんで発表会で弾いた曲をやり直すのかというと、自分の進化を確認したいのと、譜読みに苦労したくないからです。

それぞれについて先生がレッスンするとしたらどういうポイントを踏まえて指導することになるかを解説してくれました。

インベンションは弾きたいというより、ちゃんと弾けるようになりたいという気持ちが大きいです。やはりバッハをきちんとやったという証が欲しい、みたいな。まあそんなことを言ったらツェルニーとかハノンとか色々なものが芋づる式に出てくるんですけど、バッハはやはり避けて通れないという感じがあるので。それにインベンションは通して弾けるようになったら楽しいということをレッスンを通じて学びました。まあそれまでが大変なんですけど。

で、先生の説明では上に書いた順に難しくなるとのことで、やはり亡き王女のためのパヴァーヌは一番難しいよね…と考え込みました。譜読みがメチャクチャ大変そうだし。

毎年の例で考えると、来年3月にもまた発表会があると思われ、できれば発表会には出たい、その為には来年3月までに仕上がる曲でないと困ります。

ピアノは体調が(というかメンタルが)上向いてないとなかなか練習できないので、今年の体調はどうかな?とずっと考えていたのですが、やはりそんな先のことまで分からないし、思い切って亡き王女のためのパヴァーヌに決めました。

まあそんな感じでちょっと練習したりしてたのですが、一昨日ショパンコンクールの動画を見ていたらムラムラとピアノが弾きたくなり、一気に譜読みしました。

もう譜読みは苦手で苦手でしょうがないのですが(かと言って何が得意かと言われたら困るのですが)、1時間くらいかかって最後まで音出しできました(拍手

3月までやっていたブラームス間奏曲Op.118-2は、音が難解というか「ここラって書いてるけどファでも良くない?」「シって書いてあるけどラでも間違いに聞こえなくない?」みたいな覚えにくく間違えやすい音があちこちにあって、最後までミスタッチの連続だったのですが、この曲はそういうのが無いのです。凄く明快というか(明快というには和音がややこしくて目がチラチラしますが)見通しが良いという感じ。そのせいか何か分かりませんが、凄く練習していて楽しいです。昨日も練習したし今日も朝から練習してました。

そういうわけで、今日のレッスンは27小節目まで弾きました。いつものパターンだと最初のレッスンでは(練習してないので)2小節くらいしか弾けないことを思えば凄い進みようです。レッスンの終わりに「譜読みが速くなりましたね」と先生に褒めて貰えて気分も爆上げです。まあ28小節目からが本当の地獄なんですけど、それはボチボチやるということで。

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2025年3月29日土曜日

発表会が終わりました

 今日は発表会でした。予定通りブラームス間奏曲Op.118-2です。

昨日風呂に入っている最中に「もし楽譜を忘れたらどうしよう」と思ったら突然脚が震え始めまして、もう不安で寝られないかと思ったのですが無事寝られましたし、本番も脚は震えませんでした。

ところが、お約束のように間違えましたし、いつもはそんなに間違えないところで止まってしまってどこを弾いているのか分からなくなりまして、その時に手が震えていることに気付いたのです。

あ!これヤバいやつや!

と感じましたがありがたいことに元に戻れて、絶対ここは間違えると思ってた数か所も、直前の追い込みが功を奏したのか無事通過して最後まで弾けました。終わり良ければ総て良し。

途中、あ!みんなこっちの音を聞いてる!とか、いい音で弾けてる!自分の音を聞けてる!とか思う瞬間もあり、トータルで考えるとイイ感じで弾けたのではないかと思います。

最初の出だしもいい音で弾けてると思いましたが、次第にいい音でなくなったのは、ペダルを踏み過ぎて濁った為ではないかと思います。

私のペダルはもろ初心者レベルでして、オンオフのどちらかしかありません。先生に「ペダルを底まで踏むのはチャイコフスキーのピアノ協奏曲くらいですけどねえ(と弾いてみせる)」と言われて初めてそう言えばハーフタッチとかヴィブラートペダルという言葉もあったな、と思うくらいペダルの微妙な加減というのは頭からありませんでした。

でもこのブラームス間奏曲Op.118-2という曲はペダルの踏み変え間隔が長いところが幾つかあり、そういうところでは音が凄く濁るんですね。練習では諦めて途中でペダルをオフにしたりしてました。ペダルを薄く踏むのは今後の課題です。そういえば前の前の先生に「ペダルは底まで踏む!」と教えられたことを思い出しました。

とりあえず自分の演奏は終わったので、スタッフの方に「素敵でした」と言われてちょっくら舞い上がったりしながら後の人の演奏を聴いてました。私のように止まったり弾き直ししたりする人は皆無で、皆さん上手でした。それも、この人上手かったなあと思ってたら次の人の方が更に上手いので、上手さがどんどんインフレして最後の人はもう途方もなく上手かったです。

なんかね、出している音色が違うんですよね。非常に美しいし表情付けも多彩だしリズム感も良いし、なにより最初の一小節、いや最初の一音で既にレベルの違いを感じさせるような凄い音を出されているんですよね。ああいう音ってどういう練習をしたら出せるようになるのかなあ、と思いながら聴いてました。

先生にも「どうしたら先生のような音色で弾けるようになるんですか?」と聞いたことがあったのですが、その時は「まあ色々な曲を弾いて経験を重ねて…」みたいな風に言われて「何かよく分からないな…」と思ったことでした。

いつだったか、前の先生の時の発表会でショパンのバラード第4番をとんでもなく上手く弾く人がいて、その話を先生に話したら、その方はご自分でもピアノを教えておられる方ということで納得したことがありました。今回もピアノの先生がいらっしゃったのかもしれません。

最近全くコンサートに行っておらず他人の演奏を聴く機会が無かったのですが、やはり生演奏は良いですね。

ところで、来年の為の備忘録として書いておきますが、鍵盤の照明は明るかったです。これ、弾くホールによっては鍵盤が暗かったり黒鍵の影が濃く出たりして鍵盤の見え方が普段と違う場合があるんですよね。そういうホールでは弾く前から動揺したりするのですが、今のホールは全く問題ないです。

また、音の返り方も良かったです。ホールによっては幾ら大きい音で弾いても音が全く返って来ないので客席ではどういう風に聞こえているのかさっぱり分からず不安になるのですが、今のホールは音がちゃんと返ってくるので安心して弾けます。

気が動転していたのか椅子の高さを調整するのを忘れました。幸い影響は無かったので良かったものの、来年はちゃんとやろう。

これらのメモ、今年書いたことを忘れて来年も書くかもしれません。それだけ気になるんですよねえ。

ここまで書いたのを読み返してみたら話があっちこっちに飛んでいて読みにくいと思いますが、発表会当日の感想としてこのまま残しておきたいと思います。長くなってすみません。お読みいただきありがとうございました。

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