あまりにも何度も観過ぎたため、
少々聞き流している節もあり、
違うDVDを見ることにしました。
未見のDVDが何本かあるんですよ。
今日は、クラウディオ・アラウのDVD2本、
ハンガリー狂詩曲第11、10、8、9、13番とおまけのチャイコフスキー・イタリア奇想曲、
これは2本で1000円のセールで買ったもの。
映像は名曲アルバム風に、ヨーロッパの名所を写したものです。
まあ、ブダペストのリスト広場とか、リスト音楽院とか、バイロイトのリストの墓とか、
少しは配慮されてますが、
何の関係もないノートルダム大聖堂とかアレクサンドル3世橋とかもあり、
なんだかよー分からんです。
アラウによるハンガリー狂詩曲のCDは持ってないので、
このDVDは自分にとって貴重です。
「アラウとの対話」(みすず書房)のディスコグラフィによると、
ハンガリー狂詩曲の録音は
US(IPA)Des (33m)DSM1003 (1951 or 1952)
のみとなっています。
この時代は、アラウは中年ながら(1903年生まれ)まだまだ元気一杯で、
コンサートレパートリーを絞る前だと思います。
もう一本はBBCのアーカイブから、
シューマン・ピアノ協奏曲、謝肉祭、ベートーベン・ピアノソナタ第32番という
重量級コンピレーション。
1961~1970年代の、脂ののりきった時代の演奏で、
フィリップス録音でのアラウの演奏(かなりの老年)では、
シューマンやチャイコフスキーの協奏曲は、
あまりにテンポが遅くて聴いてるとイライラするのですが、
これはそんなことなくて、快調に飛ばしながらも要所要所はキチンと押さえるという
気持ちのいい演奏。
ベートーベンは1970年の録音で、
休符が凄くクッキリとしていて、
メリハリを付けながらも、全体の音楽の流れは実にスムーズ。
聴いていて凄くリラックスします。
感じとしては、1975年のニューヨーク録音と似ています。
右手のアップの映像を観て思ったんですが、
5-4の指換えとか、まるで猫が歩いているように滑らかで無理がないです。
あまりにも自然に指換えしてるんで「え?今何が起こったの?」みたいな。
こーゆー技が絶え間なく繰り出されるのに圧倒されました。
←あまりにも凄くて「とりあえず練習するしかないかな」みたいな…
にほんブログ村
0 件のコメント:
コメントを投稿