そんな自分が好きなのはクラウディオ・アラウ。彼の超絶技巧練習曲を買って散々聞き返した後に、違うピアニストの演奏で何枚か聴いて「なんか違うなー」と考え込み、「超絶技巧練習曲が好きなんじゃなくてアラウが好きなんだ」と結論が出るまで随分時間がかかりました。それだけ時間かけたんで、アラウを選んだ、という自信(?)があります。マゼッパとか、他の人だと何か素っ気無い感じがするんですよね。アラウだと物語を読んでるような感じがするんです。リストのバラード第2番とかもそうです。
音が暖かい点も好きです。ずーっと長い間、アラウのピアノはベーゼンドルファーだと思ってました。NYスタインウェイだと知ったのはつい最近です。めっちゃ驚きました。その後、オーディオの音が良くなって「あ、なるほどこれはスタインウェイの音に違いない」と思えた時はホント嬉しかったです。
大好きといっても、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とか、あんまり好みじゃない演奏もあります。ちなみにチャイコフスキーはアルゲリッチ/コンドラシンで決まり、これは絶対譲れません(←誰も聞いてないって)。
そういうわけでアラウのCDは見かけたら必ず買うほど熱心な信者になった自分が、ベートーベンのピアノソナタの楽譜を買うと決まったとき、迷わずペータース版を探しに行きました。これはいつか買おうとずっと待ってた、アラウが校訂した奴なんです。
楽譜屋に行って初めて知ったんですが、ペータースってアラウ校訂版と、そうじゃないのと2種類あるんですね。中表紙で確認してよかったです。
で、ですね、今日のレッスンで初めて悲愴第2楽章の運指を見てもらったんですが「何か、これ変ね」と色々直されました…。
ちょっと弾きにくい運指が幾つかあって、なぜそういう運指を考え付いたのか、先生の考察(みたいなもの)をちょっと言って欲しかったんですけど、先にそう言われてしまうと…。
あ、一言ありました。「これを考えた人は10度が軽く届くんでしょうね」って。アタリです。アラウはめっちゃ手が大きくて、指もぐにょっと広がったそうです。
ちなみに自分は10度届きません。
…う~ん、まあいいや。
そんなわけで今日はテンション低めです。
↑おかげさまで7位にランクアップしました。いつもありがとうございます。
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