悲愴第一楽章の最初の和音を弾いてみて、指を見て気がつきました。
これ、Cマイナーなんだなあ。
だからハ短調なんだなあ。(しみじみ)
えーっと、何に感動しているのかを解説しますと、
まず第一に、私は調性感がありません。あるのかもしれないですけど、かなり怪しい。
先生と話していて、例えば「ショパンのノクターンの第13番が好きなんです」という話題になったときに、
「それどんな曲やったっけ?」
「ラーラーラー」
「…わからへんわ。それ、何調の曲?」
「…分かりません」
なんていう流れにチョイチョイなります。
平均律とか、誰それのソナタなんていうのも皆この調子で、先生は番号ではなくて調性で曲を覚えてるんです。
調性で曲を把握する人がいる、ということに、まずショックを受けたり。
そー言えば、リストのソナタは一曲しかないんですけど、「ダンテを読みて」を「ダンテソナタ」と呼んだりすることがあるので、それと区別するために、わざわざ「ロ短調ソナタ」と呼んでるんだと思ってました。
ひょっとして、調性で呼ぶのがデフォルト?番号で呼ぶのが普通かと思ってました…。
一事が万事この調子で、今、自分が弾いている曲が何調なのか、特に意識したことがなかったです。
第二に、私は移動ドで聞き取る癖があります。
移動ドというのは、主音をドと読み替える呼び方で、
例えば、別れの曲はホ長調なんですが、ホ音が主音に聞こえます。
「シミーレミファー」じゃなくて、「ソドーシドレー」に聞こえます。
これ、欠点もありますが、主音・属音・下属音・導音のどれかが分かれば調性がなんとなく把握できるので便利な能力です。
でも、これが出来るのは長調だけで、短調だとかなり怪しい。
短調だと、主音・属音・下属音・導音のどれもあまりはっきり聞き取れないんです。
以上、何に感動したかをまとめると、
1)悲愴第一楽章の最初の和音は主和音であることに気づけた。
2)この出だしが短調であることは、なんとなく分かっていた。
3) 1)と2)を考え合わせて、この曲はハ短調であると認識できた。
ということができました。
やったね!
あー、こういうことをもっと早く飲み込めていたら、色々楽だったのになあ…
とか、
こんなこと、バイエルの後半ででも学習できるし、中学の音楽の授業でも調性について勉強したのに、全然覚えてないなんて…
とか、
後ろ向きなことをグジグジ考えたりしますが、
ここはあえて前向きにとらえたい!
そう!今日、私は調性を発見したのだと!
これからは、譜読みをする時は必ず調性を確認するのだと!
ここに宣言するものであります!
(↑…別に宣言せんでも、誰も聞いてへんって…)
例えばこういう楽曲分析っていうのはさらっと読み流してたんですが、
こういうのをちゃんと読んだり自分で分析したら、
譜読みや暗譜も楽になりそうです。
っていうか、今の先生に習い始めたときは「ここでg-mollからe-mollに変わって」とか「ここで借用和音が出てきて」とか解説してくれたんですが、
さっぱり飲み込めてない生徒に匙を投げたのか、
(ドイツ名で言われると訳がわかんなくなっちゃって…と言い訳してみる)
最近は殆ど言ってくれなくなりました。
あ、自分で勉強してるって思ってるのかも。前に「黄色い楽典買いました」って言っちゃったからな…。
ちなみに、黄色い楽典はまっさらのままです。あれを独習しろっていうのはなんか辛いものがあります。「たのしくまなべるドリル」とかないかな。
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2 件のコメント:
はじめまして!
ブログ村のピアノのコーナーから遊びに来ました。
私はピアノ歴11年、その後20年ブランク、再開後1年
というものです。
今は趣味で楽しく弾けたら…と思って弾いています。
実は私も調性というのをまったく勉強したことがなくて
同じ思いをしていました。
そしてつい先日、悲愴をやり終えたところで
あ~、同じことを考えている人がいるんだ~とうれしくなって
コメントしにきました。
今はブラームスのラプソディ2番を練習し始めましたが
これが調がさっぱりわからず大変です。
調性のこと、新しい発見があったら、また記事にアップしていただけるとうれしいです。
紫游さんはじめまして。
同じ気持ちの人がいて心強いです。
ブラームスの調性のよく分からない感じって、
聴いている分には浮遊感があって気持ちいいですけど、
弾くほうは大変ですよね。
調性の感じ方を学ぶ方法、調べてみます。
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