2009年8月19日水曜日

秋の気配;あるいは、いかにして私は物欲に打ち勝って家呑みに徹したか

さてさて、
今日は、医者と歯医者の二軒を回らないといけなかったので、会社を休みました。
午前は医者へ。
午後は歯医者へ。

今日は例のゲジゲジ眉毛のジジイの出勤日だったのですが、今日虫歯を治してくれたのは、この歯科医院で初めて見る若い女医さんでした。

一瞬痛かったので、「この苦痛を償うには、美味しいものを食べるか、何かを買うか…」と考えて気を紛らわそうとしましたが、本当に激痛が走ったのは一瞬で終わったので、何事もなかったのでした。

実はですね、一ヶ月ほど前にトム・フォードの靴を試し履きしたのですが、
これがまた素晴らしくカッコよくて(←お前はそれしか言えんのか)、
めっちゃ欲しかったのですが、
21万円(税込み)と聞いて考え込んじゃっていたのでした。

で、
とかなんとか言ってるうちに、例の、735000円のスーツを買った為に何も買えなくなった訳ですが、

それはそれとして、
トム・フォードの靴の何がカッコいいかというと、
土踏まずの部分がぐいぐいっとえぐれていて、
足の土踏まずを気持ちよくサポートしてくれている、
その部分のカーブがすっごくカッコいいんです。

ああ、文字にすると何がなんだか分かんないですよねえ。
とにかく、ぐいっと曲がっているカーブが、とてつもなくうつくすぃーのです。

で、
それだけなら、手持ちの靴にもそういうぐいぐいカーブがある靴があるのですが、
トム・フォードの靴は、
その反対側の部分もぐいぐいっとえぐれてるんですね。

で、そういう「両方ぐいぐいカーブ」な靴を先日から探してるんですが、
下は15000円から上は8万円まで、色々見つかったわけです。

で、
で、
歯医者でとてつもなく痛い思いをしたら、
まず間違いなくこれらのぐいぐいカーブ靴のいずれかを買いにいくと思われたのですが(←と他人事のように言う)、
一瞬しか痛くなかったので、
何も買わずに、
どこのレストランにも行かずに、
無事平穏にダイエーで晩御飯の材料を買って帰ってきました。

相変わらず暑い日が続きますが、
陽射しは、確実に秋の気配を教えてくれます。

秋。
秋刀魚。
初物の青い蜜柑。
金木犀の匂い。
そして、秋にふさわしい、霜降りの芥子色のセーター。
…おおっと、セーターは全部まとめて捨てたんでしたっけ。

秋を堪能するブツは持ってるんです。
茶色のスエードのUチップ。パリのシャルル・ジョルダンで昔の彼女に買ってもらったものです。
「誕生日のプレゼント」とか言って。

邦貨換算で5万ちょっとしたものです。
(それでもセールだったんです)
日本で買おうとしたら、革製品は倍くらいの関税がかかるから、10万ちょっと?
15年前の話なので、今なら20万くらい?

別れた時に全部捨てたのですが、これだけはあまりに勿体無くて、っていうか物凄くカッコいいので、捨てられなかったのでした。
これを試し履きした時に「足元だけ王子様みたいだね」と言い合ったりしたなー。

これを、ユニクロで買ったウルトラショートソックスと合わせて履いて、ハーフパンツとポロシャツという格好で歯医者に行ってきました。
空が高いな。
もうすぐ秋です。

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