2016年8月28日日曜日

ストレス解消と思われている事のほとんどは、実はストレスになっている

今通っている精神科医に言わせると、世間一般の人が気分転換だとかストレス解消手段だと思い込んでいるものは、実は全て刺激なんだそうです。
そして、刺激に良いも悪いもない。良い刺激なんてものは存在しない。

例えば

ディズニーランドで遊ぶ。
友人と飲む。
デートをする。
海外旅行に出かける。
コンサートやライブを聴きに行く。
欲しいものをバンバン買いまくる。
美味しい物を食べる。
高原や海辺をドライブ。
パチンコや賭け事に興じる。
面白い本を読む。
宝くじを買う。
子供や孫と遊ぶ。

こういったことは全て刺激であり、ストレス源であり、心のエネルギーをすり減らすものなのです。

ではストレス解消手段は何かというと、それはたった一つ

睡眠

なんだそうです。
それも睡眠の質が高いこと、つまり熟睡できていることが大事。

逆に言えば、質の高い睡眠がとれてさえいればストレスは解消され、鬱患者も双極性障害患者も症状が回復して普通の社会生活が送れるようになると先生は力説します。

嘘みたいな話ですが、実際きちんと眠れるようになってからは多少の事ではイライラしなくなり、気分も落ち着いたので、本当なのかもしれません。

しかしこの説からすると、ピアノを弾くのも楽譜を買いに行くのもストレス源になるわけで、それは病気を悪化させるわけで、なんだか複雑…。

まあ復職が迫っている今、ストレス源に少しずつ慣れていかないといけないので、多少ピアノを弾くくらいはいいのかも、と都合よく考えておきます。

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2016年8月26日金曜日

復職診断書が出た

双極性障害と診断されて三週間が経ちましたを書いたのが2013年12月18日。

休職期間中、ここにはとても書けないようなトラブルが次々に起こり、その度に非常に辛くて苦しい思いをしましたが、なんとか切り抜けられました。

ある奇跡のような出来事によって劇的に病状が回復したのが先月の事。

そして、休職期間満了が迫り、いよいよクビになるかというギリギリのタイミングで、遂に今日、復職診断書が出ました。
本当に危機一髪でした。危ないところでした。

来週会社に診断書を提出し、復職プログラムについて話し合います。

ここまで来れて本当に良かった。

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2016年8月24日水曜日

リストにも難しくない曲がこんなにある

前回書きましたピアノ教材研究のページにはリストの曲も沢山載ってまして、つらつら見てますと、難しくない曲が色々あるんですね。

そこで、難易度18以下の曲を易しい順に並べてみました。

#なんで18で切るかと言うと、それが私の気軽に着手できそうな限界だからです。悪しからず。

##易しいと思われている愛の夢第3番は難易度23で、実は全然易しくありません。

### ☆は推薦マークです。

####「エリーゼのために」は難易度13です。参考まで。




7 忍従

8 アヴェ・マリア R.194、カルーセル婦人(Carrousel de Madame P-N, S214a 「P-N夫人の回転木馬」のことのようです)

9 子守歌

10 われらが主なるイエスキリストの変容の祝日において、灰色の雲☆、ザンクタ・ドロテア

11 コンソレーション第1番☆、主の祈り(詩的で宗教的な調べ)、リヒャルト・ワーグナーの墓に、夢の中に☆、物思い、リヒャルト・ワーグナー ヴェネツィア、音楽による肖像

12 忘れられたロマンス、凶星

13 アンジェラス 守護天使への祈り(巡礼の年第3年)、コンソレーション第2番★、同第4番、スラヴィモ・スラヴノ・スラヴェニ、眠れぬ夜☆

14 物思いに沈む人☆(巡礼の年第2年)、コンソレーション第5番☆、アヴェ・マリア(詩的で宗教的な調べ)

15 エステ荘の糸杉に寄せて(a)☆(巡礼の年第3年)、葬送行進曲(巡礼の年第3年)、
   コンソレーション第3番☆

16 ワレンシュタットの湖にて☆(巡礼の年第1年)、牧歌(エグローグ)☆(巡礼の年第1年)、心を高めよ(巡礼の年第3年)、ベートーヴェンのカンタータからの初めの70小節、ロマンス☆、悲しみのゴンドラ 第1番☆

17 パストラール(巡礼の年第1年)、エステ荘の糸杉に寄せて(b)☆(巡礼の年第3年)、
   眠りから覚めた子供への賛歌☆、アンダンテ・ラクリモーソ☆(共に詩的で宗教的な調べ)、アヴェ・マリア、悲しみのゴンドラ 第2番☆、即興曲

18 サルヴァトーレ・ローザのカンツォネッタ☆(巡礼の年第2年)、ものみな涙あり☆(巡礼の年第3年)、愛の夢 第2番、忘れられたワルツ 第1番☆、アヴェ・マリア (新賛美歌による)、トッカータ、葬送前奏曲と葬送行進曲




大半は晩年の作品で、無調に近かったり、非常に暗かったり、唐突に終わったりと色々あり、YouTubeなどでどんな曲か調べてみるのも面白いです。
晩年の各作品については、例えばこんなサイトのこんなページに簡単な解説があります。このページには原題も載っているので、YouTubeで検索する時に便利です。

一番易しい曲だとこんな感じ。ちょっと簡単過ぎ?

忍従(Resignazione) 難易度7


P-N夫人の回転木馬 難易度8


子守歌 難易度9


☆マークがついていない曲でも、「心を高めよ」(難易度16)のような良い曲があるので油断なりません。



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2016年8月23日火曜日

実に重宝する「ピアノ教材研究」


あるピアニストの一生というサイトがありまして、このサイトのピアノ教材研究というページで、ピアノの先生が物凄く大量のピアノ曲やピアノ教材の解説をされています。

#先生は既にお亡くなりになられ、現在は息子さんが管理されているようです。
#先生のご冥福をお祈り申し上げます。

ピアノ曲には先生の主観による難易度が28段階で付記されているのですが、自分が今まで弾いてきた曲を書き連ねて突き合わせると、割と自分の実感と合っている感じがします。

結構信頼できそう。

この難易度で行くと、今の自分のポジションは16±2あたりに位置している様子。
無理をして19以上に手を出すと自爆必至。大変な苦労をして譜読みをして結局断念する可能性高し。

というわけで、16±2程度の曲から気に入った曲を集めてみました。

スカルラッティ ソナタ K.380 L.23 難易度15

スクリャービン 欲望 Op.57-1 難易度13

ギロック こどものためのアルバム ワルツ エチュード 難易度15
                 雨の日のふんすい 難易度12
                 雪の日のソリのベル 難易度13

三好晃 海の日記帳 手折られた潮騒 難易度14

リスト 巡礼の年第1年 ヴァレンシュタットの湖 難易度16
         牧歌(エグローグ) 難易度16
     巡礼の年第2年 物思いに沈む人 難易度14

ドビュッシー 夢 難易度14
     アラベスク No.1 難易度15

楽譜も買い揃えました。
幾つか譜読みしてみたところ、難し過ぎず、易し過ぎず、丁度いい感じ。
楽しいです。
自分のレベルにあった曲を選ぶとこんなに快適なのかと感動中。

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――――――――――― 以下 メモ ――――――――――――

発表会で弾いた曲

○ギロック 抒情曲集 夏の嵐、秋のスケッチ 難易度9

              海の風景 難易度10

○ブルグミュラー 18の練習曲 大雷雨 難易度13

            空気の精 難易度14

○シューベルト ピアノソナタ 第13番 D.664、Op.120 第2楽章 難易度14

 ソナチネアルバム1収録の曲。他の楽章は難しい(難易度22)ので手が出しにくい。
 ピアノ再開後初めての発表会でよくこんな面倒くさいの弾いたなと自分を褒めてみる。

○モーツァルト 幻想曲 K.397 難易度16

○シューマン 森の情景 別れ 難易度17

○ショパン ワルツ Op.64-2 難易度18

○ドビュッシー ロマンチックなワルツ 難易度18

○ベートーヴェン ピアノソナタ第8番 悲愴 難易度22

 発表会で弾いたのは第1、2楽章。
 第1楽章は全く間に合わず、譜読み状態のまま本番に臨むという最悪の事態に。

○ショパン 幻想即興曲 難易度23

 これまた譜読み状態で本番に臨むという悲惨な事態に。

○ショパン 練習曲Op.10-3 別れの曲 難易度25

 最後まで通して弾けるまで13ヶ月。
 本番ではなんとか頑張って弾けたがその後数ヶ月にわたって燃え尽き状態になる。


難易度表記なし

○ショパン=リスト ポーランドの六つの歌 春 難易度14くらい?

――――――――――

その他レッスンでやった曲

○ツェルニー30番 1番 難易度11 (この難易度は指定速度の7割程度で弾いた場合)

○プレ・インベンション 小フーガ 第1,4番 難易度5
       小フーガ 第3,5番 難易度6
       小さなカノン Op.14-92 難易度7
       小さなカノン Op.14-126 難易度5
       小さなカノン Op.14-52 難易度6
       ジーグ 難易度6
       メヌエット BWV Anh.120 難易度7

 苦手な複音楽を克服する為に敢えて選んだ本。死ぬほどしんどかった。
 あまりにも辛そうなのを見かねたのか、途中で先生の方から打ち切ってくれました。

○ベートーヴェン エリーゼのために 難易度13
        11の新しいバガテルより Op.119-1 難易度11

○シューマン ユーゲントアルバム メロディー 難易度5 (意外に弾きにくくててこずる)
              ミニヨン 難易度11 (これもなんだかうまく弾けない)
          トロイメライ 難易度15

 シューマンは微妙に弾きづらい。

○ドビュッシー 亜麻色の髪の乙女 難易度15
                  (いや~もうちょっと難しいと思うけどなあ~)

○バッハ インベンション 1, 4 難易度13
           8 難易度14
       主よ、人の望みの喜びよ (ヘス編曲) 難易度17 (レッスン数回で挫折)

○ショパン マズルカ Op.7-3 難易度18 (不完全燃焼)

○ファリャ 火祭りの踊り 難易度22 (レッスン数回で挫折)

○ベートーヴェン ピアノソナタ第30番 難易度26 (同上) 

 憧れの曲。弾けるようになるのはいつの日か。

○フランク 前奏曲、コラールとフーガ 難易度27 (同上)

 ハフのCDを聴いて大感動して以来憧れの曲。
 いつ再開出来るんだろう(遠い目)。

2016年8月20日土曜日

強弱のない演奏はつまらない

ブルグミュラー18の練習曲の「空気の精」の動画がYouTubeに一杯上がっていますが、何かおかしい。

色々聞き比べてみるうちに分かったのですが、強弱がちゃんとついてる演奏と、そうでない演奏があるんですね。
大抵の演奏はあまりついてない。ちゃんとついてると思える演奏は五つくらいでした。
意外とピアノの先生らしき人でも、イマイチついてなかったりします。

強弱がついてる演奏だと、ぐっと立体的に聞こえていい感じ。そうでない演奏は頑張って弾いているだけになんかもったいない。

特に、この曲は強弱の振り幅が pp から ff までと大きいのですが、そういう風に弾いている演奏が少ないんです。f は出てても p がイマイチ出てない演奏がわんさか。

特に pp がない。どこを探してもない。

この方とか(空気の精は1分51秒から)、



この男の子とか(3分20秒から)は、とても良い感じなんですが、



それでも pp って感じがしない。p と pp の差が感じられません。

曲は違いますが例えばこの演奏、 pp が良い感じ。



このスカルラッティの曲の楽譜を持ってないので本当に pp なのかどうか分からないのですが(実は ppp だったりして)、ともかくこんな感じで空気の精の pp を弾きたいわけです。

まあホロヴィッツ並みの pp は一生かかっても出せないかもしれませんが、理想は高い方が良いという事で。

――――――――

(たったこれだけの文章を書くのに1時間以上かかりました。書き直しまくり。文章を書く力が落ちてますね…)

――――――――

スカルラッティの楽譜はカークパトリック版をIMSLPで入手できましたが、見事なくらい何にも記号がありませんでした。およよ。
ホロヴィッツの演奏はロンゴ版を元にしているそうで、こちらには強弱記号が書かれているとのことです。
春秋社版はロンゴ版を元にしているそうなので、こちらを見れば何か分かるかも。
(2016.8.22付記)

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