2012年7月31日火曜日

ころころと転がる音、三善晃

ころころと転がる真珠のような粒の揃った音について考えていたら、アニメの「赤毛のアン」を思い出しました。
このエンディングテーマを聴いて「ピアノをこんな風に弾けたらなあ」と子供の頃思っていたものでした。「でもとても無理」とも。



ツェルニーを練習すれば子供の頃の願いがかなうのかな?かなうよね?

ところで、この歌は三善晃の作曲なんだそうで。
三善晃、名前だけは知ってたんですが、このアニメと結びつくとは全く知らず。
てっきり無調ばりばりのゲンダイオンガクの人かと思ってました。

どんなピアノ曲を書いているのか知りたくて動画を漁ってみましたが、
若い頃に書いたピアノソナタと、子供向けのエチュード以外は何も上がってなくて。

自分で楽譜を買って弾くしかないのかな。

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2012年7月30日月曜日

行き着くところは脱力の問題で

まあそんなわけでツェルニーの初レッスン。
同時並行でドビュッシーのロマンチックなワルツも今回から始めることになってたんですけど、やっぱりというか予想通りというか、ツェルニーでレッスンは終わってしまいました。

そして、これまたやっぱりというか予想通りというか、粒が揃ってないということで、それは脱力ができてないからということで、その為には

・一音ずつ弾いては脱力、弾いては脱力を確認する
・脱力できないテンポで弾かない
・リズム変奏を4パターン繰り返す

という、お馴染みの練習を行うこと、と。

予想外だったのは

・3指の離鍵が十分でなく、ちゃんと上がりきってない

という指摘。
4指がちゃんと動けてないのは自分でも分かってたんですが(←それならテンポ上げて弾くなよ)、
3指までも動けてなかったとは。

あと、左手の1指-1指でレガートにつなぐところが切れてしまっている、と。
これは何度もやって「今のはできてない」「できてない」「できてない」「あ、今のはできた」「今のはダメ」と言われて混乱。
そう仰られても、全然違いが分からないんですが…。

と途方にくれつつ何度か繰り返すと段々聞き分けられるようになって、ほっと一安心。

うむ、これで「真珠を転がすような粒の揃った音」にまた一歩近づきましたぞ。
野望を果たす日は近い。わはははは(高笑い)

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2012年7月29日日曜日

ツェルニーには強い中毒性がある

まあ、そんなわけでツエルニー30番の1番を練習してるんですけど、
実に嫌らしい曲ですね。
なんだか同じようで微妙に違う箇所があったりして。
ゆっくり弾けばなんてことないのに、テンポアップして左手もつけると突然右手が転びだしたりして。

そんなこんなで、一週間欠かさず毎日(時間はまちまちですが)練習してきたわけで、
スラスラ弾けるようになってきたら、今度は中毒症状。
止められないんです。楽しくて。

今のところ、右手だけなら(四分音符)=162で安定的に弾けて、192がなんとか見えてきた感じ。
最終ゴールは指定テンポの200ですが、まあ頑張ればひょっとしてなんとかなるかもという気がしてきました。

そうはいっても両手で安定して弾けるのは132でして。
なんで両手を合わせると不安定になるんでしょうね。左手は簡単なのに。

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2012年7月26日木曜日

緑のカーテン(のなりそびれ)の効果

昨年の夏は、まんまと孔明の罠にかかってしまい、緑のカーテン計画はものの見事に頓挫いたしました。
朝顔の種は見つからないし、スダレを買う気力もなく、矮性ミニトマトは青枯れ病にかかって全滅。

そこで今年は捲土重来を期して、ゴールデンウィーク中に培養土とミニトマトの苗を買い揃えました。
途中、プランターが小さすぎることに気づいて野菜用プランターに植え替えるなど色々ありましたが、努力の甲斐あって今やミニトマトは私の背丈を追い越そうとしております。

また、ダイソーで衝動買いしたミニトマトの種から立派な苗が8本育ち、ベランダはミニトマトとプランターで埋め尽くされております。

おまけに、ミニトマトの苗の隣に並んでいたメロンの苗もついでに一本買ったところ、なぜかこれまたすくすくと育ち、一人前に実などつけております。

で、最近の猛暑。
西向きの我がマンションは、帰宅が何時になろうと、玄関のドアを開ければ熱風が部屋の中から溢れ出ているのが常でして、靴を脱いでまず最初にすることはエアコンのリモコンを手にすることでありました。

今年も靴を脱ぐや否やエアコンのリモコンを探しております。
なぜか。
玄関のドアを開けると、ひんやりとしているからなのです。
「しまった!エアコンのスイッチを切るのを忘れてた!」と反射的に思うからなのであります。

だがさにあらず、エアコンはオフになっている。

ということはですね、これはミニトマト達が役に立っているに違いない。
緑のカーテンと呼ぶには、窓を覆っている割合が見た目6割くらいしかないのですが、効果は覿面です。
さすが、毎日30リットルの水を飲み干すミニトマト軍団だけあって、やることがひとあじ違う。
日中の室温を下げるだけでなく、マンションの蓄熱をも防ぐ効果があるとは、全く想像してませんでした。ありがたやありがたや。

このように感動する一方で、昨日は「今日はまた一段と部屋の中が涼しいなあ」と思ってたらエアコンがつけっぱなしになっておりました。
おあとがよろしいようで。

2012年7月25日水曜日

ツェルニー30番に挑戦

先日、久しぶりにレッスンに行きました。
ずっと先生と喋ってたのでピアノはとうとう一音も鳴らさず。

色々喋ってはっきりしたのは
「未だにヨロヨログダグダな悲愴をちゃんと弾けるようになりたい。そしていつかは30番を弾きたい。それもコンクールに出せるレベルで。」
と自分が思っているということ。

それに対する先生の回答は
「ベートーヴェンのソナタをコンクールレベルで弾きたければツェルニー30番、40番は避けて通れない」。
でした。

これ、もうちょっと負けてもらえないかなーと思ったんですが。
例えば部分練習を積み重ねたら曲は完成するんじゃないかとか。

でもそうじゃないと。そういう問題ではないと。

ここで膠着状態に陥りまして、とうとう先生が一言
「とりあえず30番やってみます?」



考えてみれば、なぜツェルニーを避けるのか、実は理由はありませんでした。
子供の頃はツェルニーやらなかったし。辞めた時に使っていたのはハノン、ソナチネ、ブルグミュラー18でした。(ブルグ18で最初に弾かされた曲がスケールの塊だったので決定的に嫌気がさしたのがピアノを辞める原因になりました。しかしこれは余談です)

ツェルニーは無味乾燥でつまらない、とずっと思っていました。
しかし本当のところは、本屋で立ち読みしたくらいで弾いた経験は全くなく、ただ他人の感想だけで出来上がったイメージを抱いていただけでした。

じゃあちょっとやってみようかな。

ってなわけでレッスンの帰りに30番を買ってきました。

ネット上では30番の曲は難易度順に並んでないとか1番が一番難しいとか言われてますが、それも先生に聞いたところ
「そう?私は難易度順に並んでいると思うけど」
ということだったので、まず1番から手を付けてみました。

ざっと最後のページまで見たところ、最初の4曲くらいは一週間でレッスンに持っていけるだろう、なんて考えていたのですが、いざ弾いてみたら1番で早くもつっかかりました。
4指がね、ちょっとね、弾けてないんですよね。

ここは虚心坦懐に行くしかない。

一音ずつ区切ってゆっくり弾いてみたら、4指は別に問題なく動いています。
速く弾こうとすると力んじゃうんですよね。手首とか、肘とかね。それで4指がうごきにくくなっちゃってるんですよね。

一音ずつ、ハイ弾いて、ハイすぐにチカラをぬいて、とやっていると、なぜか心が清らかになったような気分が。
きっと、集中力を高めることで邪念が消えるのでしょう。おお、まるで座禅のようじゃ。

そうして清らかな心で清らかな音を奏でていますと(←自分で書くなよ)、
なぜかリストの「泉のほとりで」を連想します。


ベヒシュタインの音を堪能できるお気に入りの録音です。

まあ難易度とか全然違うんですが、
この演奏をイメージしながらペダルを踏みまくって弾くと、音の美しさにウットリです。陶酔です。ゆっくり弾いても退屈じゃありません。
これはなんだかいい拾い物でした。

しかし、こうなると「泉のほとりで」も弾いてみたくなるなあ…。

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