2013年12月18日水曜日

双極性障害と診断されて三週間が経ちました


先月にプランターに植えた球根たちの中から、スノードロップが一輪だけ、12月に入ってすぐに咲きました。


春を告げる花のつもりで植えたんですが、12月を告げる花になってしまいました。
後に続く花はないので、フライングはこの一球だけです。
周りに生えているのはパンジーの苗。順調に育ってます。むしろ順調すぎます。このままでは激混みになる予感。

さて、双極性障害と診断されて三週間が経ちました。
双極性障害というのは、ちょっと前までは躁うつ病と呼ばれていたものです。

子供の頃から遅刻魔で、次第に下痢だの腹痛だの不眠だの過眠だの倦怠だの不安だの焦燥だの抑鬱だのと相次ぎまして、具合が年々悪くなる一方。
そんなこんなで、12年間通い続けた医者に紹介状を貰い、三週間前に初受診した病院でのご託宣が「双極性障害」の一言でした。
事前の検査などを予想していましたが、全くなし。紹介状だけを読んでそんなにキッパリ断言できるものかなと不安になりましたが、なにしろ言葉に全く淀みも迷いもないお医者さんで、

「朝起きられないのは夜寝られないから。寝られないのは不安とストレスから。不安とストレスは心のエネルギーが落ちているから。心のエネルギーが落ちているのは双極性障害が進行しているから。治療すれば心のエネルギーが回復する」

とキッパリ仰います。

遅刻魔だったのも、要するにその頃から双極性障害が出初めだったからで、でもそうすると小5くらいにもうその兆しが出てきたということになるんですが、いいんでしょうか?下痢だの腹痛だの不眠だの過眠だの倦怠だの不安だの焦燥だの抑鬱も全てストレスと不安が原因であったということでいいんでしょうか?なんだか話がうますぎる気がします。

それよりもなによりも衝撃的だったのは、11年間のみ続けていた抗鬱薬が、実は双極性障害を更に悪化させる原因になっていたと告げられたことです。
12年間の治療が全く無駄だったというだけでもアレなのになあ。

また、グランドピアノを買ったことも、トムフォードのバカ高いスーツを買ったことも、実は躁状態だったからではないかと、自分の意思ではなく病気がそうさせたのではないかと疑うと、あまり愉快な気分になれません。今まで書いたブログは、今となっては単なる躁状態の記録メモでしかなかったのではないかと思うと憂鬱です。確かに鬱状態の時はブログが書けなかったのは本当ですが。

そんな中で希望を持てるのは「治療を進めれば今まで以上のパフォーマンスを発揮できるようになれるかもしれない」という期待です。

今までの経験では、年に1回あるかないかの頻度で、異常に頭が冴えて物事がうまくいく瞬間がありました。例えば、この悲愴第一楽章の写真の部分。

ここが、一晩で弾けるようになりました。それも真夜中から夜明けにかけて休みなしに4時間くらい集中的に練習して、です。
1時間練習するのも苦痛な自分が4時間ぶっつつづけに練習するというのもまずないことですし、夜中に練習するというのも異常なことです。
(気のせいか、この後、当マンションでは午前一時以降の音出しが禁止になりました。24時間完全フリーというのがウリだったのに…ブツブツ)

今思うと、これって典型的な躁状態なんでしょうが、これくらいのハイパフォーマンスが毎日1時間発揮できれば、そりゃもう目覚しく進歩するでしょうね。まあここまでいかなくても、毎日コンスタントに練習できるようになれば上出来です。

そうなる日を願って、今は治療に専念します。医者は、10年かかって悪化したんだから数年では治らないよ、とサラッと言うんですが、まあ平均寿命まではまだまだありますから…

治療は、
規則正しい服薬、規則正しい生活、ストレス源となる刺激を避けて気分の安定化を図る
が主な柱となり、

会社は行くだけでストレス源となるので休職、
ピアノ発表会もストレス源となるので欠席(そうでなくても過眠と腹痛でそれどころじゃありませんでしたが)、
買い物をしない(興奮して気分の不安定化の引き金になる)

といった辺りを実行中です。
何もしてはいけないけれど、朝はキチンと決まった時間に起きなければならない、というのが難しいです。

しかし、これでピアノを弾く時間がお腹一杯できた訳で、定年退職後にプロデビューを目指すことを目標とする当ブログとしては歓迎すべきことなんでしょうなあ。(←定年退職できればね)

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