2009年6月5日金曜日

黒田恭一さんを偲んで

中二の春にラジカセを買ってもらった私は、NHK-FMのクラシック番組をカセットテープに録音することに精を出しておりました。
新聞のラジオ欄というのは不便なものでして、番組内容にホンの二、三行しか割かないのです。
っていうわけで、曲目と演奏者を知るためには、曲の前後に黒田恭一が読み上げるのを聞き取るしかないわけです。
聞き書きするのはあまりにリスクが高いと判断した私は、曲の後の黒田恭一の声も合わせて録音することにしました。

そうやって録音した中にベートーヴェンの皇帝があるんですが、テープには「ただいまの演奏、ピアノ、ラ・ドール・プー、…」とメモを読み上げる黒田恭一の声が確かに入ってます。

そういえばダン・タイ・ソンというピアニストもいるし、ラ・ドール・プーというピアニストもいてもおかしくはないんかなあ、でもプーっていう名前はあんまりだなあ、と長年思ってました。

それから十数年後、リストのロ短調ソナタのCDを買ったら(蛇足ですがレーベルはハルモニア・ムンディ(フランス)でした)、

Radu Lupu

と書いてあるじゃないですか!
こ、これは!


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