2009年12月4日金曜日

初めての仮縫い

今日、帰宅途中で携帯を見たら、留守録が入ってまして、
先日トイレを借りるつもりがスーツをオーダーしてしまったテーラーから、
仮縫いの用意が出来た旨の連絡があり、
そのままテーラーに直行しました。

もうちょっとよく考えれば分かった筈なんですけど、
前回行ったときと同じユニクロの+Jのジャケットを着てたんですよ。
本当、偶然なんですけど。

それに気づいたときのきまり悪さといったら。

まあ、それはそれとして。

スーツをオーダーするのは初めてじゃないですけど、仮縫いがあるような本格的なのは初めてです。
これがねえ、緊張するんですよ。
なぜって、まず、ファスナーも何もないパンツ(より正統的かつクラシカルに言えばトラウザーズ)に履き替えるわけで、
パンツの前の打ち合わせの部分をピン打ちされたり、
靴を脱いで鏡の前の台に上って「ああ!五本指ソックス履いてたんだ!」と突如として気がついたり、
果ては、パンツの胴回りのサイズを決めるのに「77cmで承っておりましたが、79cmあります…」などと言葉を濁らされたり、
(最近姿勢が悪くなったので、ウエストが緩んだみたいです…)
と、色々隠しておいたことや気づかなかったことを次々に暴かれていくんですもん。
なんでスーツのオーダーメードを嫌う人がいるのか分かったような気がします。

ともあれ、仮縫い状態のジャケットとパンツを身に着けて鏡を見ると、おお、これは!
胸板はあくまで厚く、胴回りはおそろしく細く、足はすらりと長い。
まさに、これは「変身」という言葉がうってつけ。スーパーマンもびっくりです。
しかし、そこを欲張って、もう少しだけ胴をつまんで細くしてもらいました。

(まだ細くするんですかと言われて、ちょっと正気に戻りましたが押し切りました)

濃紺地に淡い茶色の細いストライプが広い間隔を置いて入るというキザっぽい生地で、その上3ピースにするので、コテコテの英国紳士気取りの怪しい証券マン、みたいなスーツに出来上がると思います。楽しみです。

裏地は玉虫にしました。玉虫っていうのは、経糸と横糸に違う色を使うことで、見る角度によって違う色に見える織りです。

学生の頃、父親が若い頃着ていたというジャケットをなんとなく毎日着てたんですが、その裏地がベージュと空色の玉虫でした。
なんともいえない色合いと、いかにも昔の注文服という雰囲気を感じさせるところが好きで、スーツを仕立てる時は玉虫にしようとずっと思ってたんです。
前回オーダーした時は玉虫がなかったので、今回はラッキーでした。
ただ、ミディアムグレーと紺色という、よく見ないと分からないような地味な組み合わせなんですが、着てみれば又良さがわかるかもしれません(と逃げ場を打っておく)。

出来上がりはクリスマス頃の予定です。
ああ、それにしてもピアノ以外のネタが尽きないブログだなあ。

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