2009年9月20日日曜日

アラウのDVD2本

Perfumeの武道館ライブは何度観ても面白いんですが、
あまりにも何度も観過ぎたため、
少々聞き流している節もあり、
違うDVDを見ることにしました。

未見のDVDが何本かあるんですよ。

今日は、クラウディオ・アラウのDVD2本、
ハンガリー狂詩曲第11、10、8、9、13番とおまけのチャイコフスキー・イタリア奇想曲、
これは2本で1000円のセールで買ったもの。
映像は名曲アルバム風に、ヨーロッパの名所を写したものです。
まあ、ブダペストのリスト広場とか、リスト音楽院とか、バイロイトのリストの墓とか、
少しは配慮されてますが、
何の関係もないノートルダム大聖堂とかアレクサンドル3世橋とかもあり、
なんだかよー分からんです。
アラウによるハンガリー狂詩曲のCDは持ってないので、
このDVDは自分にとって貴重です。
「アラウとの対話」(みすず書房)のディスコグラフィによると、
ハンガリー狂詩曲の録音は
US(IPA)Des (33m)DSM1003 (1951 or 1952)
のみとなっています。
この時代は、アラウは中年ながら(1903年生まれ)まだまだ元気一杯で、
コンサートレパートリーを絞る前だと思います。

もう一本はBBCのアーカイブから、
シューマン・ピアノ協奏曲、謝肉祭、ベートーベン・ピアノソナタ第32番という
重量級コンピレーション。
1961~1970年代の、脂ののりきった時代の演奏で、
フィリップス録音でのアラウの演奏(かなりの老年)では、
シューマンやチャイコフスキーの協奏曲は、
あまりにテンポが遅くて聴いてるとイライラするのですが、
これはそんなことなくて、快調に飛ばしながらも要所要所はキチンと押さえるという
気持ちのいい演奏。

ベートーベンは1970年の録音で、
休符が凄くクッキリとしていて、
メリハリを付けながらも、全体の音楽の流れは実にスムーズ。
聴いていて凄くリラックスします。
感じとしては、1975年のニューヨーク録音と似ています。 

右手のアップの映像を観て思ったんですが、
5-4の指換えとか、まるで猫が歩いているように滑らかで無理がないです。
あまりにも自然に指換えしてるんで「え?今何が起こったの?」みたいな。
こーゆー技が絶え間なく繰り出されるのに圧倒されました。

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