2009年5月25日月曜日

アラウが好き

実はピアニストの違いが分かりません。ピアノの音色の違いは分かるけど、ピアニストの音色の違いが分からない。だからクラシックマニアのピアニスト談義は大抵ついていけません。

そんな自分が好きなのはクラウディオ・アラウ。彼の超絶技巧練習曲を買って散々聞き返した後に、違うピアニストの演奏で何枚か聴いて「なんか違うなー」と考え込み、「超絶技巧練習曲が好きなんじゃなくてアラウが好きなんだ」と結論が出るまで随分時間がかかりました。それだけ時間かけたんで、アラウを選んだ、という自信(?)があります。マゼッパとか、他の人だと何か素っ気無い感じがするんですよね。アラウだと物語を読んでるような感じがするんです。リストのバラード第2番とかもそうです。

音が暖かい点も好きです。ずーっと長い間、アラウのピアノはベーゼンドルファーだと思ってました。NYスタインウェイだと知ったのはつい最近です。めっちゃ驚きました。その後、オーディオの音が良くなって「あ、なるほどこれはスタインウェイの音に違いない」と思えた時はホント嬉しかったです。

大好きといっても、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番とか、あんまり好みじゃない演奏もあります。ちなみにチャイコフスキーはアルゲリッチ/コンドラシンで決まり、これは絶対譲れません(←誰も聞いてないって)。

そういうわけでアラウのCDは見かけたら必ず買うほど熱心な信者になった自分が、ベートーベンのピアノソナタの楽譜を買うと決まったとき、迷わずペータース版を探しに行きました。これはいつか買おうとずっと待ってた、アラウが校訂した奴なんです。

楽譜屋に行って初めて知ったんですが、ペータースってアラウ校訂版と、そうじゃないのと2種類あるんですね。中表紙で確認してよかったです。

で、ですね、今日のレッスンで初めて悲愴第2楽章の運指を見てもらったんですが「何か、これ変ね」と色々直されました…。
ちょっと弾きにくい運指が幾つかあって、なぜそういう運指を考え付いたのか、先生の考察(みたいなもの)をちょっと言って欲しかったんですけど、先にそう言われてしまうと…。

あ、一言ありました。「これを考えた人は10度が軽く届くんでしょうね」って。アタリです。アラウはめっちゃ手が大きくて、指もぐにょっと広がったそうです。
ちなみに自分は10度届きません。

…う~ん、まあいいや。
そんなわけで今日はテンション低めです。
↑おかげさまで7位にランクアップしました。いつもありがとうございます。

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